英語圏のM/Mロマンス小説を翻訳出版している新書館のレーベル。
ミステリ、サスペンス、人狼もの、ヒストリカルなど様々なジャンルの
男たちの物語を紹介中です!
そんなモノクローム・ロマンスが
2022年Xmasトートバッグを期間限定で発売します。
イラストは「殺しのアートシリーズ」でおなじみの門野葉一先生。
メンズクリスマス感があふれる、素敵な描き下ろしイラストです。
●M/Mとは?
M/M(male/male)ロマンスとは、アメリカ・イギリスを中心とした欧米で
2000年代に入ってから拡大してきたゲイロマンスの潮流のひとつ。
それまでのゲイ小説と違う点は、
女性の書き手が多いということ(男性もいます)、
またネットなどでの二次創作→オリジナルという流れをたどってきた作家も
多かったことで、日本のBL文化と深い共通点があります。
「女性が(主に)女性のために書く」エロティックロマンス。
ニッチな市場だったジャンルが08年ごろから大きな市場に成長し、
今ではペンギンなどのメジャー出版社も参入するような規模になりました。
現実のLGBT問題に寄り添ったスタンスをとる作者が多く、
エンターテイメントである一方で社会問題を取り入れたり、
ゲイ差別問題やAIDSなどについて真っ向から取り組んだ作品も見られます。
最近ではM/Mという男性同士のロマンスに限る呼び方ではなく
「クイアーロマンス」というLGBT全体を包括した呼び方を選ぶ作家もいるなど、
今なお動きのあるジャンルで、M/M全般より若い青少年世代を対象にした
YA(ヤングアダルト)ものやNA(ニューアダルト。YAより少し世代が上で
エロがあることも)などのカテゴリも拡大中です。
日本の萌えと予想以上の共通点もあれば、「そうくるか!」と驚かされることもある、
海外育ちの萌えが詰まったジャンルです。